ハイプ・サイクル2019

ハイプ・サイクル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



ハイプ・サイクル(英語: hype cycle、ハイプ曲線)は、特定の技術の成熟度、採用度、社会への適用度を示す図である。ガートナー社がこの用語を造り出した。

新技術の登場によって生じる過度の興奮や誇張(hype、ハイプ)、そしてそれに続く失望を説明している。 それはまた、技術がいかにしてそしていつ次の段階に進み、実際に利益を生み出し、そして広範に受け入れられるか、も示す。


5つの段階 

ー先端技術のハイプ・サイクル(2009年7月時点)

ガートナー社によると、ハイプ・サイクルは次の5つの段階から構成される。

黎明期(技術の引き金、Innovation Trigger) - ハイプ・サイクルの最初の段階は、「技術の引き金」またはブレークスルー(飛躍的前進)から始まる。新製品発表やその他のイベントが報道され、関心が高まる。

流行期(過剰期待の頂、Peak of Inflated Expectations) - 次の段階では、世間の注目が大きくなり、過度の興奮と非現実的な期待が生じることが多い。成功事例が出ることもあるが、多くは失敗に終わる。

幻滅期(幻滅のくぼ地、Trough of Disillusionment) - 技術は過度な期待に応えられず急速に関心が失われ、「幻滅のくぼ地」に入る。そしてメディアはその話題や技術を取り上げなくなる。

回復期(啓蒙の坂、Slope of Enlightenment) - メディアでその技術が取り上げられなくなった一方、いくつかの事業は「啓蒙の坂」を登りながら継続し、その利点と適用方法を理解するようになる。

安定期(生産性の台地、Plateau of Productivity) - 広範に宣伝され受け入れられるようになると、技術は「生産性の台地」に到達する。その技術は徐々に安定し、第二世代、第三世代へと進化する。その台地の最終的な標高は、その技術が広範に適用可能かあるいはニッチ市場のみかによって、様々である。

今やこの用語は新技術のマーケティングにおいて幅広く使用されている。


ハイプ・サイクルの一覧(日本語)


非常にざっくりというとハイプ・サイクルは「これからどんな技術が来るか」ということを予測し、それぞれの技術がどの段階にあるかを表しているグラフである。

2019年10月31日にガードナージャパンは日本における2019年のテクノロジーのハイプ・サイクルを発表した。


日本におけるテクノロジーのハイプサイクル:2019年

(出典:ガートナー ジャパン)

このハイプサイクルの中のワードに聞きおぼえがあるものも見つけられるかと思います。

これらはこれからの重要技術になっていくもの、生活に溶け込み必須になっていくモノ、政府が採用するモノなど様々。

2020年に注目すべきトレンドが、なんとなくでもどんな技術なのか、どういうふうに活用されていくのかなど知っていて損はないでしょう。


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